麦わらを主成分としたバイオマスボトルの使用について
ちどりやでは、今後サトウキビ由来のバイオマスプラスチックボトルに加え、
30mlのミニボトルを麦わらを主原料にしたバイオマスプラスティックに変えてまいります。
ピーチムーンハーバルウォーター、ジャパニーズインペリアルローズ(ハマナス)の
セラムなどの商品は、既に工場から出荷致しました。
小麦の収穫の副産物である藁(わら)には、リグニンが含まれています。リグニンは、陸上のすべての樹木に含まれる成分で、重力に逆らって高く成長するために必要な強度を保つ成分として備わっています。藁の茎の部分にこのリグニンが含まれています。まず、リグニンを分解してプラスチックのポリマーを作る必要があります。リグニンは、土壌中に存在するロドコッカス・ジョスティと呼ばれるバクテリアによって分解されます。バクテリアは、人工的に生産された薬品などを使用せずにリグニンを簡単に分解する酸を生成することができ、環境にとってはるかに優れています。リグニンが分解されると糖と混合されてポリマーになります。
麦わらプラスチックの特典と利点
• 麦わらは再生可能で持続可能です。
• 非アレルギー性。
• グルテンは含みません。
• 無臭でカビが生えません。
• また、溶かして何度も製品化することができます。
• 人工プラスチックの製造には多くのエネルギーが使用され、
二酸化炭素ガスの排出量は非常に多くなります。
小麦わらは天然であるため、ポリマーを生産するのに
必要なエネルギーがはるかに少なくすみます。
• 天然繊維により、油などを添加する必要なく、素材が十分に頑丈になります。
• 副産物を手頃な価格で販売できるため、小麦農家の追加の収入源になります。
• 廃棄物処理が減り、大気汚染をさらに悪化させる藁を燃やす必要がなくなります。
麦わらのプラスチックが環境に与える影響とは?
麦わらは食用穀物の副産物であるため、追加の農業や収穫の手順は必要ありません。小麦を栽培している間の光合成のプロセスを通じて、多くの二酸化炭素 (CO2) を吸収します。バイオマスプラスチックの生産は、石油由来の合成プラスティックの生産よりもエネルギー消費が少なく、CO2 排出量も少なくなります。バイオマスプラスチックは地球と地球温暖化に有益であり、それによって二酸化炭素排出量を削減します。麦わらプラスチックは非常に用途が広く、再利用可能なボトルとして使用できます。
この麦わらのポリマー自体は100%生分解可能の認証をドイツの機関で得ていますが、このポリマーにPEを加えたプラスチックがボトルに成形されていますので、海外の業者がうたっている100%生分解可能ではございません。 完璧な生分解可能なプラスチックは、世界中が待望している素材ですが、今のところ土の中では生分解が可能でも海の中では難しい、ある一定の条件(コンポスト、たい肥化施設、専用の処理施設など)では生分解が始まりますが、条件にそぐわない場合にはその効果が発揮できないなど、抱える問題が多々ございます。熟考した末、弊社は出来る限り自然を害さないよう、現在の日本のゴミの扱われ方を考えた際、生分解はしないが結果的に焼却されても大気を汚さず、商品の品質が保持されると言う点において、こちらの素材を選びました。今後、徐々に進化していくであろう完全な生分解可能なプラスチック、またはガラス容器にできるだけ早く全商品を切り替えられるよう努めて参ります。
今後の化学の発展と、日本での環境問題への対処法と相まって、
ますます100%生分解可能なプラスチックの容器が、
当たり前に使われる時代に変わっていくことを期待しております
どうぞご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。